正直に言うと、株を知ったときに「怖い」とか「ギャンブル」というイメージはあまりありませんでした。
詳しい人からNISAの説明を受けたとき、こんな話をされたことがあります。
「金利が低く、物価が上がっていく世の中では、お金に働いてもらわないという選択肢はあまり合理的ではない」
その言葉を聞いたとき、妙に納得してしまいました。
もちろん投資にはリスクがあります。
でも、銀行に預けておくだけでは資産が大きく増えることもあまり期待できません。
そう考えると、「そもそも株って何なんだろう?」と仕組みをちゃんと知りたくなりました。
この記事では、株とは何なのか、そして株で利益が出る仕組みを初心者向けにできるだけ分かりやすく解説します。
株とは
株とは、一言で言うと「会社の一部を持つこと」です。
会社は事業を成長させるためにお金が必要になります。
例えば、新しい商品を作ったり、設備を整えたり、人を雇ったりするためです。
その資金を集める方法の一つが「株式」です。
投資家は株を買うことで会社にお金を出し、その代わりに株主になります。
株主になるということは、その会社の一部を持つことと同じ意味になります。
つまり、会社の成長に資金を出す代わりに、その成果の一部を受け取ることができる仕組みです。
この仕組みは、昔の貿易船に例えるとイメージしやすいかもしれません。

大航海時代、ヨーロッパでは東インド会社のような貿易会社が世界中に船を送り、香辛料や宝物を運んでいました。
船を動かすのは、「船長や乗組員たち(会社)」です。 彼らは実際に船を操縦し、航海をします。
一方で、その船の航海には多くの資金が必要でした。 そこで、お金を出す「スポンサー(株主)」がいました。
このスポンサーたちは自分で船を操縦するわけではありません。 しかし、航海が成功して宝物を持ち帰れば、その利益の一部を受け取ることができます。
現代の株式会社のルーツは、こうした仕組みから生まれました。
会社を動かすのは社長や社員ですが、株主は資金を出すことで会社の成長に参加します。
そして会社が成長すれば、その利益の一部を受け取ることができるのです。
株価はどうやって決まる?
株を買うときに重要になるのが「株価」です。
株価とは、株の値段のことです。
では、その株価はどのように決まるのでしょうか。
結論から言うと、株価は
「買いたい人」と「売りたい人」のバランスによって決まります。
図でイメージするとこんな感じです。

つまり、市場に参加している人たちが
「この会社の株はいくらの価値があるのか」を評価した結果が株価なのです。
この仕組みは、オークションをイメージすると分かりやすいかもしれません。
例えば、人気のスニーカーがオークションに出品されたとします。
そのスニーカーを欲しい人がたくさんいれば、
入札価格はどんどん上がっていきます。
逆に、欲しい人があまりいなければ、価格はそれほど上がりません。
株もこれと同じです。
その会社の株を「買いたい人」が増えれば株価は上がり、
「売りたい人」が増えれば株価は下がります。
では、なぜ「買いたい人」が増えたり減ったりするのでしょうか。
その大きな理由の一つが、会社の成長への期待です。
例えば、その会社の業績が伸びていたり、将来有望な事業を始めたりすると
「この会社はこれから成長しそうだ」と考える人が増えます。
すると株を買いたい人が増え、株価が上がることがあります。
逆に業績が悪化したり将来への期待が下がると、
株を売る人が増えて株価が下がることもあります。
つまり株価とは、
会社の価値や将来への期待を反映した「市場の評価」と言えるでしょう。
株で利益が出る仕組み
株式投資では、会社の成長に資金を出すことで利益を得ることができます。
その利益の出方には、主に3つの種類があります。
① 値上がり益
株の利益の一つが「値上がり益」です。
これは、株を安いときに買い、価格が上がったときに売ることで得られる利益です。
例えば、1000円で買った株が1500円になった場合、その差額である500円が利益になります。
会社が成長して価値が上がれば、株の価格も少しずつ上がっていくことがあります。
そしてそのタイミングで売ることで、値上がり益として利益を得ることができます。
② 配当金
もう一つの利益の形が「配当金」です。
会社が利益を出した場合、その一部を株主に分配することがあります。
これが配当金です。
株を持っているだけで、会社の利益の一部を受け取ることができる仕組みです。
③ 株主優待
日本の企業では、株主優待という制度を設けている会社もあります。
これは、株を持っている株主に対して商品やサービスなどを提供する制度です。
例えば
食事券 商品券 自社製品
などがもらえることもあります。
投資で大切な考え方
株式投資の仕組みを理解すると、「すぐに利益を出せるのでは?」と思うかもしれません。
しかし、実際の投資はそんなに簡単なものではありません。
株価は日々上下しますし、短期間で大きく利益を出すことは簡単ではないからです。
だからこそ、投資では仕組みだけでなく考え方もとても重要になります。
私自身も最初から投資に詳しかったわけではありません。
それでも、「何もしないよりは少しずつ理解していこう」と思い、少額から投資を始めました。
その中で感じたのは、投資にはいくつかの大切な基本の考え方があるということです。
ここでは、初心者の方にもぜひ知っておいてほしい、投資の基本的な考え方を紹介します。
①長期的な視点を持つ
投資で大切な考え方の一つが、長期的な視点を持つことです。
株価は日々上下します。
短期間では、会社の価値とは関係なく価格が動くことも少なくありません。
しかし、会社は長い時間をかけて事業を成長させていくものです。
新しい商品を開発したり、事業を拡大したりしながら、少しずつ価値を高めていきます。
そのため、投資では短期的な価格の動きに一喜一憂するのではなく、長い目で会社の成長を見ることが大切だと考えられています。
②分散投資
投資では「分散投資」という考え方もとても重要です。
分散投資とは、1つの会社だけにお金を投資するのではなく、複数の会社に分けて投資する方法のことです。
もし、1つの会社にすべてのお金を投資していた場合、その会社の業績が悪くなったときに大きな損失を受けてしまう可能性があります。
しかし、複数の会社に分散して投資していれば、1つの会社の業績が悪くなったとしても、他の会社の成長でカバーできる可能性があります。
先ほどの航海の例えで考えると、1隻の船だけに全てのお金を出資するのはとても危険です。
もしその船が嵐に遭い、航海に失敗してしまえば、投資したお金はすべて失われてしまうかもしれません。
しかし、複数の船に資金を分けて出資していればどうでしょうか。
たとえ1隻が失敗したとしても、他の船が無事に帰ってくる可能性があります。
投資における分散投資は、こうしたリスクを抑えるための大切な考え方の一つです。
③無理のない範囲で続ける
投資で大切なことの一つが、無理のない範囲で続けることです。
投資は短期間で結果が出るものではありません。
そのため、長く続けていくことがとても重要になります。
もし生活に必要なお金まで投資に回してしまうと、株価が下がったときに不安になり、冷静な判断ができなくなってしまうこともあります。
そのため、投資は生活に影響のない余裕資金で行うことが基本とされています。
少額からでも、無理のない範囲で続けていくことが、結果的に長く投資を続けることにつながります。
④完璧に理解してから始めなくていい
投資というと、「しっかり勉強してから始めないといけない」と思う人も多いかもしれません。
もちろん、仕組みを理解することはとても大切です。
しかし、最初からすべてを完璧に理解するのは簡単ではありません。
実際、多くの人が少しずつ学びながら経験を積んでいくことで理解を深めていきます。
投資も同じで、まずは基本的な仕組みを知り、少額から始めてみることで、少しずつ理解が深まっていくこともあります。
最近では、証券会社によってはポイントを使って投資を始めることができるサービスもあります。
そのため、「いきなり自分のお金を使うのは少し不安」という方でも、比較的気軽に投資を体験することができます。
大切なのは、完璧を目指して何もしないことではなく、無理のない範囲で一歩踏み出してみることだと思います。
まとめ
株とは、一言で言うと会社の一部を持つことです。
会社は事業を成長させるために資金が必要で、その資金を集める仕組みの一つが株式です。
投資家は株を購入することで会社に資金を出し、その代わりに株主として会社の成長に参加することができます。
そして株式投資では、主に次のような形で利益を得ることができます。
- 株価が上がったときの値上がり益
- 会社の利益を受け取る配当金
- 企業によっては株主優待
ただし、投資で大切なのは短期的な利益を狙うことではなく、次のような基本的な考え方です。
- 長期的な視点で考える
- 複数の企業に分散して投資する
- 無理のない範囲で続ける
- 完璧を目指さず少しずつ経験する
投資は、特別な人だけができるものではありません。
仕組みを理解し、無理のない範囲で続けていくことで、誰でも資産形成に取り組むことができます。
もしこれから投資を始めてみたいと考えている場合は、まずは証券口座を作るところから始めてみるのも一つの方法です。
将来の選択肢を広げるための一つの方法として、投資を考えてみるのも良いかもしれません。
私自身が実際に使っている証券口座については、
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