暴落が怖い時どうする?|歴史から学ぶ、長期投資で大切な考え方

資産形成

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投資信託の積み立てを始めて少し経つと、多くの人が一度はぶつかる壁があります。

それが、相場の下落(暴落)です。

朝起きて証券アプリを開いたとき、資産がマイナスになっているのを見ると、

「せっかく始めたのに、このまま続けて大丈夫なのかな……」

と不安になりますよね。

最近でも、海外情勢や景気への不安などを背景に、株価が不安定な動きを見せることがあります。

こうした局面で不安になるのは、ごく自然なことです。

結論から言うと、暴落時にいちばん避けたいのは、恐怖だけで慌てて動いてしまうことです。

株価の下落は不安を感じやすい局面ですが、長期で積立投資をしている人にとっては、同じ商品をこれまでより安く買える場面でもあります。

だからこそ、怖くなった時ほど、感情で動くのではなく、まずは前提を確認することが大切です。

この記事では、投資初心者の方に向けて、なぜ株価は急に下がるのか、そして過去の歴史的な下落から私たちが学べることを、できるだけわかりやすく整理していきます。

最後まで読んでいただければ、漠然とした暴落への恐怖が少しやわらぎ、

「こういう時は、まず何を確認すればいいのか」

が見えてくるはずです。

一緒に、市場のノイズに振り回されにくい考え方を身につけていきましょう。


なぜ株価は下がるのか?

ずっと右肩上がりだった株価が急に下がり始めると、

「投資先の企業が急にダメになってしまったのでは?」

と不安になるかもしれません。

でも、相場が下落する理由は、必ずしも企業の業績悪化だけではありません。

先行きの見えない「不確実性」への警戒

株価が下がる大きな要因の一つに、地政学リスクや経済の不確実性があります。

たとえば、海外で紛争の火種が生まれたり、国の重要な経済方針が変わったりするニュースが出ると、投資家たちは

「これから世界経済はどうなるか分からないから、いったん株を売って様子を見よう」

という心理に傾きやすくなります。

この、「とりあえず安全な場所に資金を移しておこう」という集団心理が、一時的な株価の下落を引き起こします。

つまり、株価の下落は

「企業が急に壊れたから」

というより、

「先が読めない不安が市場全体に広がっているから」

起きることも多いのです。

企業の「本質的な価値」は急には変わらない

ここで少しだけ冷静になって、事実を確認してみましょう。

世間がニュースで揺れ動いている間も、私たちが投資している全世界株式(オルカン)やS&P500に含まれる企業の多くは、昨日と同じように商品やサービスを提供し、利益を生み出そうとしています。

システムの仕組みに例えるなら、

「通信アクセスが集中して一時的に画面の表示が遅くなっているけれど、裏側のサーバーは正常に稼働している」

ような状態に近いです。

もちろん、ニュースの内容によっては企業業績に影響が出ることもあります。

ただ、短期の株価下落がそのまま企業の本質的な価値の崩壊を意味するわけではありません。

一時的な価格のブレに一喜一憂しすぎず、

「企業が価値を生み出し続ける限り、長い目では経済は前に進んでいく」

という基本に立ち返ることが大切です。

「そもそもオルカンやS&P500って何に投資しているんだっけ?」と不安になった方は、投資先の違いを比較したこちらの記事も参考にしてみてください。

▶︎【初心者向け】オルカンとは?|特徴・人気の理由・始め方をわかりやすく解説

▶︎【初心者向け】S&P500とは?|特徴・人気の理由・始め方をわかりやすく解説

▶︎【初心者向け】S&P500とオルカンどっち?|違いと選び方をわかりやすく比較


歴史が教えてくれる「暴落と回復」の事実

「株価が下がる理由はわかったけれど、本当に元の価格に戻るの?」

そんな疑問に対する一番のヒントは、過去の歴史を見ることです。

暴落と回復を示す図

過去にも大きな暴落は何度もあった

現代の資本主義の歴史において、世界を揺るがすような大きな下落局面は何度も起きています。

代表的なものをいくつか振り返ると、次のような出来事があります。

  • 1929年:世界恐慌
  • 1973年:オイルショック
  • 1987年:ブラックマンデー
  • 2000年:ITバブル崩壊
  • 2008年:リーマンショック
  • 2020年:コロナショック
  • 2022年:インフレと急速な利上げによる下落

どれも、その時代には

「もう世界経済は終わりだ」

とまで言われるほどの大きな出来事でした。

それでも市場は回復してきた

こうした歴史的な下落を見ると、共通して言えることがあります。

それは、S&P500のような広く分散された株式市場は、大きな下落を何度も経験しながらも、長期では回復し、過去最高値を更新してきたということです。

もちろん、回復までに数年かかることもありました。

でも、企業が利益を追求し、人々がより便利な生活を求め、経済活動を続ける限り、市場は一時的な下落を繰り返しながらも前に進んできました。

大事なのは、

「暴落が起きないこと」 ではなく、

「暴落は起きる前提でも、長期では市場は回復してきた」

という歴史を知っておくことです。


暴落時に初心者が陥りやすい5つの罠

歴史的に見れば市場は回復してきたとしても、暴落時には多くの人が冷静でいられなくなります。

特に初心者が気をつけたいのは、次の5つです。

1. 恐怖からの「狼狽売り(ろうばいうり)」

最も避けたいのが、資産が減っていく恐怖に耐えきれず、慌てて売ってしまうことです。

株価が下がっている状態は、まだ含み損であって、売らなければ損失は確定していません。

でも、恐怖に負けて売ってしまった瞬間に、その損失は現実のものになります。

その後、市場が回復しても、その恩恵を受けられなくなる可能性があります。

2.積立設定をストップしてしまう

もう一つの罠が、

「これ以上マイナスになるのが怖いから、毎月の積立を一旦止めよう」

と考えてしまうことです。

毎月一定額を買う積立投資では、株価が下がっている時ほど、同じ金額でより多くの口数を買いやすくなります。

つまり、長期前提なら、下落局面はこれまでより安く買える場面でもあります。

スーパーで普段買っているものが安くなればうれしいのに、投資になると怖く感じやすい。

ここが投資の難しいところです。

3. ニュースやSNSだけで判断する

暴落時は、ニュースもSNSも不安を強く感じさせる情報が増えます。

もちろん情報収集は大切ですが、それだけで判断すると、冷静さを失いやすくなります。

特に、極端な意見や煽りの強い情報ばかり見ていると、必要以上に不安が大きくなってしまいます。

4. 必要なお金まで投資する

生活費や生活防衛資金、近い将来使う予定のお金まで投資に回していると、暴落時に不安が一気に大きくなります。

こうなると、長期目線で落ち着いて持ち続けるのが難しくなり、泣く泣く売らざるを得なくなることもあります。

5. ルールなく買い増しする

「下がったからチャンスだ」と思って、計画なく一気に買い増しするのも注意が必要です。

気持ちだけで動くと、その後さらに下がった時に不安が強くなりやすく、結局また感情で判断してしまいます。

暴落時ほど、恐怖でも興奮でもなく、ルールで動くことが大切です。


暴落が怖い時にこそ、確認したい5つの前提

「暴落が怖い」と感じたときは、一度立ち止まって、自分の資産形成の前提が整っているかを確認してみましょう。

この5つが整っているなら、慌てて大きく動く必要はありません。

暴落が怖い時に確認したいことを示す図

1. 生活防衛資金は確保できているか

これが守りの基本です。

病気や失業、急な出費に備えるお金がしっかり確保できていれば、暴落時にも生活への不安が少し減ります。

生活を守るお金があるかどうかで、相場の下落の感じ方はかなり変わります。

2. 余裕資金の範囲で投資できているか

今の投資が、余裕資金の範囲でできているかも大切です。

生活に必要なお金まで投資していないなら、暴落時でも慌てて売る必要は小さくなります。

3. 近いうちに使うお金を入れていないか

数年以内に使う予定のお金を投資に入れていると、下落局面で焦りやすくなります。

結婚、引っ越し、住宅購入、教育費など、使う時期が見えているお金は、値動きのある資産とは分けて考えたいです。

4. 積立額を無理していないか

積立額が家計に対して大きすぎると、暴落時に精神的な負担も大きくなります。

不安が強いなら、積立額が今の自分に合っているか見直してみるのも大切です。

5. 長期目線を持てているか

投資の「目的」と「期間」を再確認してみてください。

数年後のライフイベントに使うお金なのか、20年後・30年後の資産形成なのかで、今の下落の意味は大きく変わります。

長期前提なら、今の株価の上下は、長いチャートの中の一場面として捉えやすくなります。

暴落時でも落ち着いて積立を継続するには、「無理のない金額」と「生活防衛資金の確保」がとても大切です。

▶︎生活防衛資金はいくら必要?|投資とのバランスを解説

▶︎投資信託は毎月いくら積み立てればいい?|考え方をわかりやすく解説

▶︎投資は余裕資金でやるべき?|理由と考え方をわかりやすく解説


【結論】暴落時こそ、ニュースを閉じて自分を鍛える

ここまで、相場が下がる理由、歴史的な暴落、初心者が陥りやすい罠、そして確認したい前提について見てきました。

振り返ると、

株価の下落は、資本主義の歴史の中で何度も起きてきた それでも市場は長期では回復し、成長してきた いちばんもったいないのは、恐怖に負けて狼狽売りや積立停止をしてしまうこと 大切なのは、生活防衛資金・余裕資金・積立額の前提を整えたうえで、長期目線を持つこと

ということです。

この記事を書いている今も、海外情勢の不安などを背景に、「株価下落」のニュースが飛び交っています。

実際に証券口座のマイナスを見て、ヒヤッとした方もいるかもしれません。

でも、今回一緒に見てきた歴史や前提条件を思い出してみてください。

相場が荒れている時こそ、証券アプリをそっと閉じる。

そして、市場のノイズに振り回されるのではなく、自分にできることに時間を使う。

たとえば、

資格の勉強、仕事のスキルアップ、運動や体づくり、日々の生活を整えること

こうしたものは、すぐに価格が上下するものではありません。

でも、長い目で見れば、自分の人生を支える大事な資本になります。

私は、相場をずっと見続けるよりも、こうした自分自身の知識や身体を鍛える時間に変える方が、暴落時にはずっと建設的だと思っています。

相場をコントロールすることはできない。

でも、自分を鍛えることはできる。

私は、こうした姿勢も、暴落時にぶれにくい資産形成につながると考えています。

焦らず、淡々と。

これからも一緒に、合理的でしなやかな資産形成を続けていきましょう。

暴落の仕組みがわかって安心できたら、次は優良な投資信託を「自動積立」に設定して、無理のない形で続けられる状態を作ることが大切です。

まだ証券口座を持っていない方は、口座開設の流れも確認してみてください。

▶︎【初心者向け】SBI証券はおすすめ?|メリット・デメリットと始め方を合理的に解説

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